算額とは
- 算額(さんがく)とは、神社やお寺に奉納した数学の絵馬や額のことです。
- 数学の問題が解けたことを人々は神や仏に感謝し、この算額を奉納しました。
- 中には難問や問題だけを絵馬に書いて答えなしで奉納するものも現われました。
- その問題を見た人は、一緒家件名解答を考え、算額にしてまた奉納したのです。
- この風習は江戸時代中頃から始まり、現在全国に1,000近くの算額が残っています。
- 算額を奉納するというは日本だけの独自のものです。

- 墨で書かれていたため、現在では文字の部分が褪せて見えなくなっているものも多数あります。
- 全体的には幾何学の問題が多く、算額の中には重要文化財になっている貴重なものもあります。
日本の算額一覧
- 八坂神社(京都府京都市東山区)
元禄4年(1691年)長谷川鄰完奉納
- 正観寺(埼玉県本庄市都島)
享保11年9月(1726年)戸塚盛政奉納
- 氷川神社(埼玉県川越市久下戸)
文化8年(1811年)奥貫五平次正定他奉納
- 八幡宮(群馬県高崎市)
文化7年(1810年)関流小野栄重門人奉納
安政7年(1860年)関流中曽根真吾門人奉納
- 榛名神社(群馬県高崎市榛名山町)
文化8年(1811年)石田玄圭一徳門人奉納
- 冠稲荷神社(群馬県太田市細谷町)
文化11年(1814年)大川栄信門人大川直信ほか3名奉納
- 桜井神社(愛知県安城市桜井町)
寛政元年(1789年)藤田定資門人松崎與右衛門行乗奉納
享和4年(1804年)齋藤氏門人清水幸三郎林直奉納
- 大御堂寺(愛知県知多郡美浜町野間大坊)
明和8年(1771年)榎本章清奉納
- 大塩八幡宮(福井県越前市国兼町)
元禄14年(1701年)蜂屋氏頼哉奉納
- 伊佐爾波神社(愛媛県松山市桜谷町)
享和3年(1801年)丸山良玄門人大西佐兵衛義全奉納以下22面
- 弘仁寺(奈良県奈良市虚空蔵町)
文政10年(1827年)奥田政八奉納
安政5年(1858年)石田算楽軒奉納
- 円満寺(奈良県奈良市下山町)
天保15年(1844年)源治郎奉納
- 金乗院(千葉県野田市清水)
安政6年(1859年)渡辺元五郎忠次奉納
- 太山寺(愛媛県松山市太山寺町)
嘉永5年(1852年)茶屋何某奉納
- 龍泉寺(福島県二本松市二伊滝)
寛政12年(1800年)高田要五郎一正奉納
算額を作って奉納してみよう

- 現在でも算額奉納を受け付けてくれる神社やお寺も探せばあるそうです。
受験祈願・合格祈願または趣味として算額を奉納してみましょう。
